この記事で得られること
- 療養中に実行した固定費削減項目と具体的な削減額
- 引っ越しが最大インパクトをもたらした理由
- AIサブスクやサーバー代をあえて削らなかった理由と、削るべき項目の見分け方
- 「生存月数」という考え方:現金から見た「あと何ヶ月持つか」の計算式
導入:毎月赤字で「あと何ヶ月持つか」を数える生活
ヘルニアで療養中です。収入が減った一方で、生活費は働いていた頃のパターンから抜けられず、支出を気にする習慣がなかった。
忙しいからとスーパーの惣菜や外食が中心の食生活。それに加えて、ヘルニア治療のための大きな買い物(マットレス、椅子、パソコンなど)も重なり、毎月10〜20万円の赤字が続いていました。
当初は「1年あれば何とかなるだろう」という甘い見通しでした。しかし療養が長引く中で、このペースでは貯金が尽きるタイミングが見えてきました。
医師からは「まだ療養が必要」と言われている。でもお金は確実に減っていく。そこで、生活費の見直しに本腰を入れることにしました。この記事は、その固定費削減の全記録です。
「生存月数」という考え方
療養中の生活で最も大切な指標は「あと何ヶ月持つか」です。これを「生存月数」と呼んでいます。
生存月数 = 現在の現金 ÷ 毎月の赤字額
毎月の赤字が大きければ、貯金はあっという間に消える。でも固定費を月10万円削れば、同じ貯金でも生存月数は大幅に延びる。
この指標があると、「何を最優先で削るか」が自動的に決まります。月の削減額が大きいものから手をつける。それだけです。
実際に削減した項目
1位:引っ越し【月 -約40,000円】
最大のインパクト。九州の主要都市の郊外から、主要都市内への引っ越しです。
家賃が月約4万円下がりました。引っ越し費用は、閑散期を狙って複数社に見積もりを取り、当初20万円前半だったのを10万円まで下げました。約2.5ヶ月で回収できる計算です。
ただし、引っ越しは体力を消耗します。療養中に引っ越しを検討する場合は、家族のサポートが不可欠です。
引っ越しで副次的に良かったのは、物件が変わったことで光熱費や火災保険も同時に改善されたこと。後述しますが、これが地味に大きかった。
2位:水道光熱費【月 -約8,000円】
引っ越しに伴う改善です。
前の物件はプロパンガスでしたが、引っ越し先は都市ガス。これだけで月5,000円ほど安くなりました。さらに水道代も、2ヶ月で12,000円だったのが半額の6,000円に。月あたり約3,000円の削減。
合わせて月約8,000円の削減です。自分で何かを頑張ったわけではなく、物件が変わったことによる効果。引っ越し先を選ぶ時に「プロパンか都市ガスか」は必ずチェックした方がいいです。
3位:自動車保険【月 -約2,250円】
見直し前は年75,000円。見直し後は年48,000円になりました。
大型車ですが年式が古いので、その分安くなります。ネット損保に切り替えたのが大きかった。
車自体は、車検のタイミングで手放すか迷いました。維持費は金食い虫です。でも、感情的に手放せなかったのと、カーシェアだと「もうちょっと座ってよう」となって腰に悪そうだったので、維持することにしました。自分の車なら痛くなったらすぐ降りられるので。
4位:光回線【月 -約1,420円】
ドコモ光(月4,400円)からnuro光10gb(3年契約で月2,980円)に乗り換えました。
解約違約金はありましたが、今後のことを考えてネットは引いておきたかった。みんなに届けたいと思ってサーバーを契約し、サイトを作ることにしたので、回線は必要経費です。
5位:火災保険【月 -約430円】
前の郊外の物件は、保険会社必須の特約が入った賃貸契約でした。2年で約2万円(月約830円)。引っ越し先では月400円くらいの火災保険で済むようになりました。
金額としては小さいですが、「賃貸契約に紐づいた保険を何も考えずに払っている」というのは、見直しの余地がある典型的な項目です。
6位:食費【月 -約30,000円】
忙しいことを言い訳にして、スーパーの惣菜や外食中心の生活でした。働いていた頃はそれで問題なかった。でも収入が減った療養生活でその食費は維持できません。
惣菜や外食を減らして、月約3万円の削減。働いていた頃の「忙しいから仕方ない」という感覚を、療養生活でも引きずっていたのが原因でした。
7位:服・娯楽費【月 -約20,000円】
これも働いていた頃の感覚が抜けていなかった部分です。月2万円ほど削減しました。「なんとなくの出費」を意識的にやめただけで、この金額になりました。
削減の合計
| 項目 | 月の削減額 |
|---|---|
| 引っ越し(家賃差) | -約40,000円 |
| 食費 | -約30,000円 |
| 服・娯楽費 | -約20,000円 |
| 水道光熱費 | -約8,000円 |
| 自動車保険 | -約2,250円 |
| 光回線 | -約1,420円 |
| 火災保険 | -約430円 |
| 合計 | -約102,000円 |
あえて削らなかった支出:「投資」と「節約」の区別
固定費を削る中で、「削るのは簡単だけど削らなかった」ものがあります。
AIサブスク
最初はChatGPT Plus(月20ドル≒3,000円)を使っていました。12月末で終了し、今はClaude(Sonnet)のサブスクを使っています。
2026年にはCoworkというデスクトップツールが登場して、それも活用しています。Proプランだと容量が足りなくなってきていて、今後どうするかは考え中。
「療養中に月3,000円のサブスクは贅沢では?」と思う人もいるかもしれません。でも、AIサブスクは「稼ぐための道具」です。音声入力で記事を作り、AIエージェントで編集する。このプロセスがなければ、このブログも存在しません。
月3,000円の投資が将来の収入の柱になる可能性がある場合、それは「削減対象」ではなく「投資対象」です。
サーバー代
みんなに届けたいと思って、サーバーを契約しました。月1,000円前後の支出ですが、これも「発信するための基盤」なので投資として捉えています。
医療保険
辞めようかと思いました。でも、ヘルニアになる前に契約した保険だったので残しました。今解約すると、ヘルニア持ちの状態では同じ条件で再加入できない可能性がある。手術する可能性もゼロではないので、ここは残す判断をしました。
月コストは落としたが、まとまった買い物はした
毎月の固定費は月10万円削りました。でも、まとまった出費はしています。高価な椅子、パソコン、マットレス、iPhone。これらは別の記事で詳しく書いていますが、療養生活の質に直結するものには割り切ってお金を使いました。
月のランニングコストを下げる一方で、必要な一時出費は惜しまない。この使い分けが大事だと思っています。
「削るべきもの」と「残すべきもの」の基準
使っていない、または他で代替できるものは削る。稼ぐことに繋がる、または生存に直結するものは残す。まとまった出費でも、療養や仕事に必要なら投資として割り切る。
この基準がなければ、固定費削減は「ただ貧しくなる」だけです。
赤字が減った後の心理的な変化
固定費を削減した直後、心理状態が大きく変わりました。
それまでは毎月、「また1ヶ月分の貯金が消えた」という焦燥感がありました。療養はいつ終わるかわからない。お金は確実に減っていく。その中での生活は、極めてストレスフルでした。
削減後は、生存月数が延びたことで「回復後の人生」を初めて想像できるようになりました。お金の余裕は、心の余裕に直結します。
月10万円の削減は、数字の上では「家計改善」ですが、療養中の精神状態にとっては「救命措置」に近いものでした。
まとめ
固定費が高い人は、「人生が変わった後も昔の契約のまま」という状態が多い。引っ越し・休職・療養など、人生の転機では固定費を見直すべきです。
削減の優先度は、月の削減額が大きいものから。引っ越しは実行難易度が高いけど、回収期間が短ければやる価値があります。月1,000円をコツコツ削るより、一度の大きな決定で月4万円削る方が、精神的にも楽です。
そして、「削るもの」と「投資するもの」を区別すること。AIサブスク、サーバー代、医療保険。これらは「稼ぐため」「生き延びるため」の支出であって、削減対象ではない。その判断基準が、生存戦略を分けると思っています。