メタ情報
- タイトル(60文字以内): AIエージェントでWordPress構築|第3回:多言語・SEO設計編
- メタディスクリプション(120文字以内): Polylangによる日英多言語対応とSEO SIMPLE PACKの設定を、AIエージェントで自動化した実録。サブディレクトリ方式の技術的メリット、メタ情報の一括設定、構造化データの設計思想を解説。
- 推奨キーワード: Polylang 多言語 WordPress / SEO SIMPLE PACK 設定 / WordPress 多言語 SEO / AIエージェント SEO 自動化
- 推定読了時間: 約10分
- ターゲット: AIエージェントに興味のあるエンジニア・Web制作者・多言語サイト運営者
シリーズ概要
- 第1回:全体設計編
- 第2回:テーマ・プラグイン構成編
- 第3回:多言語対応・SEO設計編(この記事)
- 第4回:運用・自動化ワークフロー編
なぜ多言語対応するのか
多言語対応を最初から設計に入れた理由は2つ。
1つ目は、市場の拡大。ヘルニア療養の体験記事は日本語圏に需要があるが、「寝ながらAIで仕事をする」「制約下での働き方」というテーマは英語圏にも刺さる。英語圏の読者にもリーチできれば、コンテンツの価値が広がる。
2つ目は、AIエージェントとの相性。多言語化の最大のボトルネックは「翻訳」と「翻訳記事の管理」だが、AIエージェントはこの両方を自動化できる。日本語記事をAIに渡して英訳させ、REST APIで英語版として投稿する。この一連の流れが自動化可能なのは、2026年のAIだからこそ。
多言語プラグインの選定
| プラグイン | 方式 | 価格 | AIとの相性 |
|---|---|---|---|
| Polylang | サブディレクトリ / サブドメイン | 無料(Pro版は有料) | REST API対応、言語メタの管理がシンプル |
| WPML | サブディレクトリ / サブドメイン | 有料(年額39ドル〜) | REST API対応だが設定が複雑 |
| TranslatePress | URLベース | 無料/有料 | ビジュアルエディタ中心でAPI連携が弱い |
Polylangを選んだ理由は、無料版でも基本機能が揃っていること、REST APIで言語メタデータを操作できること、設定画面がシンプルでAIエージェントが操作しやすいこと。
Polylangの技術的な設定
URL構造:サブディレクトリ方式
多言語サイトのURL構造は3つの方式がある。
| 方式 | URL例 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| サブディレクトリ | gorone-survival.com/en/ | ドメインパワーを共有、管理が楽 | なし(推奨) |
| サブドメイン | en.gorone-survival.com | 独立したサイトとして扱える | ドメインパワー分散、DNS設定が必要 |
| 別ドメイン | gorone-survival.com / gorone-survival.en | 完全に独立 | コスト増、管理負担大 |
サブディレクトリ方式を採用した。理由は、Googleがサブディレクトリ方式を「同一サイトの異言語版」として認識するため、ドメインパワーが分散しない。SEO的に最も有利。
Polylangの設定画面で「URLの変更」→「ディレクトリ名」を選択。日本語を /(デフォルト)、英語を /en/ に設定。
言語の追加と設定
Polylangで設定した2言語:
| 言語 | コード | URL接頭辞 | デフォルト |
|---|---|---|---|
| 日本語 | ja | /(なし) | はい |
| English | en | /en/ | いいえ |
日本語をデフォルト言語にすることで、既存の日本語URLに変更が入らない。英語記事だけが /en/ 接頭辞付きになる。
Polylang × REST APIの連携
Polylangが有効化されると、REST APIのレスポンスに言語メタデータが追加される。
記事投稿時に言語を指定する場合:
POST /wp-json/wp/v2/posts
{
"title": "English Article Title",
"content": "Article content...",
"lang": "en",
"translations": {
"ja": 123
}
}
lang パラメータで投稿先の言語を指定し、translations で対応する日本語記事のIDを紐づける。これにより、AIエージェントが日本語記事を投稿した後、その記事IDを使って英語版を自動で紐づけ投稿できる。
翻訳ワークフローの自動化
実際の翻訳ワークフロー:
- 日本語記事をMarkdownで執筆(音声入力→AIエージェント整形)
- AIエージェントに英訳を依頼
- 英訳記事をREST APIで投稿(
lang: "en",translations: {"ja": 元記事のID}) - SEOメタ情報(タイトル・ディスクリプション)も英訳して設定
このフローの全ステップをAIエージェントが自動実行できる。人間がやるのは「英訳のクオリティチェック」のみ。ただし、現時点では日本語記事の品質確定を優先しているため、英語版の投入はPhase 4(3ヶ月目以降)の予定。
SEO設計
SEO SIMPLE PACKの設定
SEO SIMPLE PACKで設定した項目:
サイト全体の設定
| 設定項目 | 値 | 備考 |
|---|---|---|
| トップページタイトル | ごろ寝サバイバル | サイト名のみ |
| トップページディスクリプション | ヘルニア療養×健康経営×AIで、寝ながら再起するサバイバル記録 | 120文字以内 |
| 区切り文字 | | | 全角パイプ |
| デフォルトOGP画像 | サイトロゴ画像 | SNSシェア時に表示 |
記事ごとのSEO設定
SEO SIMPLE PACKは、投稿編集画面の下部にメタ情報入力欄を追加する。各記事に以下を設定:
- タイトル(60文字以内、検索結果に表示される)
- ディスクリプション(120文字以内、検索結果のスニペット)
- キーワード(カンマ区切り、現在のGoogleはメタキーワードをランキング要因にしていないが、記事の方向性を整理するために設定)
AIエージェントが記事を投稿する際、これらのメタ情報もカスタムフィールド経由で同時に設定する。手動で後から入力する必要がない。
構造化データの設計
構造化データ(JSON-LD)はSEO SIMPLE PACKとSWELLの組み合わせで自動出力される。
自動出力される構造化データ:
- Article(記事ページ)
- WebSite(トップページ)
- BreadcrumbList(パンくずリスト)
- Person(著者情報)
手動で追加が必要な構造化データ:
- FAQPage(FAQ記事用、将来的に)
- HowTo(手順記事用、将来的に)
これらは必要になったタイミングで、AIエージェントに<script type="application/ld+json">を記事本文に埋め込んでもらう。
パーマリンク設計
パーマリンク構造は「投稿名」を選択。
gorone-survival.com/記事のスラッグ/
スラッグは英語で統一。たとえば:
- /hernia-1year-mistakes/(ヘルニア療養1年の失敗談)
- /voice-input-workflow/(音声入力で仕事の仕組みを作る記録)
- /fixed-cost-reduction/(固定費見直し)
日本語スラッグは避けた。URLがエンコードされて長くなり、SNSシェア時に読めなくなるため。
カテゴリスラッグの設計
| カテゴリ | スラッグ | URL |
|---|---|---|
| ヘルニア療養ガイド | hernia-guide | /category/hernia-guide/ |
| 健康経営の本音 | health-management | /category/health-management/ |
| 制約の中で働く | work-with-limits | /category/work-with-limits/ |
| お金と生存戦略 | money-survival | /category/money-survival/ |
| キャリアと起業 | career-startup | /category/career-startup/ |
英語スラッグにすることで、将来的に英語版のカテゴリページもそのまま使える。
サイトマップの設計
XML Sitemap Generator for Googleがサイトマップを自動生成。
gorone-survival.com/sitemap.xml
Polylangと連携して、日本語・英語それぞれの記事がサイトマップに含まれる。GoogleサーチコンソールにサイトマップURLを送信して、インデックスを促す。
Google Site Kitの連携
Google Analytics 4(GA4)とGoogle Search Consoleの連携をGoogle Site Kitで一元管理。
設定のポイント:
- GA4:ページビュー、ユーザー行動、コンバージョン(お問い合わせフォーム送信)をトラッキング
- Search Console:検索クエリ、クリック数、掲載順位、インデックス状況を確認
AIエージェントがSite Kitの設定画面を操作し、Googleアカウントとの連携まで進める。最後のOAuth認証(「許可」ボタン)は人間がクリック。
SEO × YMYL × E-E-A-T
このサイトは健康情報(ヘルニア療養)とお金の情報(固定費削減、家計改善)を扱うため、GoogleのYMYL(Your Money or Your Life)カテゴリに該当する可能性がある。
YMYL記事はGoogleの品質評価基準が厳しく、E-E-A-T(Experience, Expertise, Authoritativeness, Trustworthiness)が特に重視される。
このサイトのE-E-A-T戦略
| 要素 | 対応策 |
|---|---|
| Experience(経験) | 自身のヘルニア療養11ヶ月の実体験を全ての記事の基盤にする。「座位ゼロから30分に回復するまで」のような具体的な記録が経験の証明になる |
| Expertise(専門性) | 大手企業で10年、人事部や新規事業担当部署での勤務経験。健康経営優良法人の認定取得に向けた基盤作りの実務経験 |
| Authoritativeness(権威性) | プロフィールページで経歴を明示。コンサルティングサービスの提供。将来的に書籍出版(KDP)も視野 |
| Trustworthiness(信頼性) | 具体的な金額・期間・商品名を記載。プライバシーポリシーの整備。情報の透明性を重視 |
YMYL対策として最も重要なのはExperience。2022年12月にGoogleがE-A-TにExperienceを追加して以降、「実際に体験した人の記事」が検索上位に来やすくなっている。このサイトの全記事が実体験ベースであることは、YMYL対策として強い優位性になる。
まとめ
多言語対応はPolylangのサブディレクトリ方式で設計。REST APIで言語メタデータを操作できるため、AIエージェントによる翻訳→投稿の自動化が可能。
SEOはSEO SIMPLE PACKで必要十分。構造化データはSWELLとの組み合わせで自動出力。パーマリンクとカテゴリスラッグは英語で統一し、多言語展開に備える。
YMYL対策は、実体験ベースの記事(Experience)が最大の武器。AIは記事の整形と投稿を担当するが、体験そのものは人間にしか書けない。ここがAI時代のコンテンツの差別化ポイントになる。
次回は「運用・自動化ワークフロー編」として、音声入力→AI整形→WordPressへの投稿までの日常運用を解説する。
シリーズ記事
- 第1回:全体設計編
- 第2回:テーマ・プラグイン構成編
- 第3回:多言語対応・SEO設計編(この記事)
- 第4回:運用・自動化ワークフロー編
この記事について
- 執筆日:2026年3月
- サイト:ごろ寝サバイバル(gorone-survival.com)
- 著者:りょう
- 技術環境:WordPress 6.7 + SWELL + Xserver + Claude Cowork + Polylang